社会福祉研究交流集会
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第14回社会福祉研究交流集会 in 北海道
今日の貧困と社会福祉の方向−ナショナルミニマムの再構築に向けて−
08.6.20.update(最終開催要綱:6月20日現在)

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開催要綱PDF版(6月20日現在)はこちら(185.69KB)

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日程 2008年8月30日(土)13時30分〜31日(日)15時30分
会場: 札幌学院大学(北海道江別市文京台11/JR大麻駅から徒歩10分)
交通アクセス→http://www.sgu.ac.jp/information/do050b00000007s2.html
主催: 第14回社会福祉研究交流集会実行委員会/総合社会福祉研究所
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 この数年、貧困と社会的格差をめぐる諸問題が社会的関心を集めています。障害者自立支援法に見られるような自己負担の強化、児童扶養手当や母子加算の切り下げ、生活保護基準の引き下げの検討の開始など、わが国の社会福祉の「基準線」をどこに求めるのかが政策的な争点となっていますし、それへの対抗軸をどのように構築するかがわれわれの側の緊急の課題です。
 北海道大会では、@貧困を軸に生活の現状をとらえること、Aナショナルミニマムの再構築を軸に政策動向を批判的に検証すること、B現時点での「反貧困」運動の広がりと連動すること、C人の交流を深めることを、基本におきたいと考えています。多くの方々の参加をお待ちしております。

第14回社会福祉研究交流集会実行委員会 実行委員長 布施晶子



※※※※※※※※【第1日目・8月30日(土)13時30分〜17時】※※※※※※※※※※※※※※※※
●受付開始 12時30分〜(札幌学院大学G館1階)
●開会 13時30分〜 全体会会場:札幌学院大学G館SGUホール
     歓迎の挨拶 布施晶子本集会実行委員長(札幌学院大学学長)
     オリエンテーション

●シンポジウム <30日(土)14時〜17時>
テーマ:今日の貧困と社会福祉の方向 −ナショナルミニマムの再構築に向けて−

 貧困の深化と格差の拡大の中で、住民の「いのち」と「健康」そのものが脅かされています。シンポジウムでは、その現実はどうなっているのか、それがどのような政策的な動向のなかで生じてきたのかを検討し、これからの労働・福祉政策の方向について討論を行います。

 ★司会・基調提案 松本伊智朗さん(札幌学院大学)
 ★報告 「労働の現場で何が起こっているか」 川村雅則さん(北海学園大学)
     「地域医療の現場から見る生活問題と健康」  道内地域医療関係者
     「労働・社会福祉政策と生活保護基準」    布川日佐史さん(静岡大学)
 ★総括討論 「80年代以降の社会福祉政策の変遷と展望」 石倉康次さん(立命館大学)

●懇親会<30日(土)17時30分〜20時・札幌学院大学G館8階展望ホール>

※※※※※※※※※※【2日目・8月31日(日)9時30分〜15時30分】※※※※※※※※※※※※
●分科会 <31日(日)9時30分〜15時30分・札幌学院大学A・B館>

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夕張スタディツアーのご案内 (定員40名) 31日16時出発〜9月1日13時千歳空港到着予定
(1)内容:
★8月31日(日)午後4時出発→午後6時夕張到着
       地元の方たちとの夕食交流会(午後6時〜8時)
★9月1日(月)市内視察・石炭博物館・炭鉱生活館 12時終了、午後1時千歳空港着
(2)参加費:18000円(夕食交流会の食事、バス代、宿泊代、入館料含む)

■分科会のテーマ・ねらい■ ※今後変更する場合もあります。(4月29日現在)

第1分科会 生活保護基準・自立支援・格差と貧困−あらためて生活保護の課題を考える−
【ねらい】
 生活保護基準切り下げ問題の一環である母子加算削減訴訟を題材としながら生活保護の基本的・理論的課題を探り、また自立支援プログラムの登場や社会福祉行政の再編などが生活保護の現場にどういう問題を引き起こしているのか、実践に即して考えます。なかでも、社会保障を必要とする側の視点と、行政の窓口に携わる者の視点とが、どのように交錯するのかを、「当事者」として踏み込んで考える場を提供しようと思います。
【コーディネーター】
 高田哲さん(名寄市立大学)、嶋田佳広さん(札幌学院大学)
【助言者】
 青木 紀さん(北海道大学) 【報告】「テーマ調整中」日比野正興さん(全国公的扶助研究会)
第2分科会 障害者の権利条約と障害者自立支援法
【ねらい】
 2006年国連総会において「障害者権利条約」が採択され、日本政府も批准に向けて動きはじめました。一方で国内に目を転じると、障害者自立支援法が障害者たちの暮らしに大きな影を落としています。本分科会では、障害者自立支援法の問題点や課題を、障害者権利条約の目的と内容から照射しつつ、改廃すべき諸点について検証したいと思います。
【コーディネーター】
 田中耕一郎さん・木下武徳さん(北星学園大学)
【基調報告】
 「障害者の権利条約の意義と障害者自立支援法の課題」 東俊裕さん(JDF権利条約小委員長・DPI日本会議条約担当役員)
【報告】
 「権利条約から見た知的障害者福祉の課題」光増昌久さん(知的障害者更生施設松泉学院施設長)
 「権利条約から見た精神障害者福祉の課題(仮)」細川 潮さん(精神障害者回復者クラブすみれ会)
「権利条約から見た身体障害者福祉の課題及び論点の整理」西村正樹さん(DPI北海道ブロック会議議長)
第3分科会 豊かな老後は保障できるのか?−医療・介護保障と地域の実践課題をめぐって−

【ねらい】
 高齢者のゆたかな生活を保障していくための制度や実践はどうあらねばならないかを共に検討していきます。高齢者をめぐる各種の政策動向を十分に再検証し、現状の医療保障の実態や介護保障の実態、さらには、豊かな高齢期を支える地域の活動実態を整理しながら、医療・福祉サービスの今後の課題を明らかにしていきたいと考えます。
【コーディネーター】
 山本補将さん(専修大学北海道短期大学)・甲斐基男さん(北海道社会保障推進協議会)・大友芳恵さん(北海道医療大学)
【基調報告者・助言者】
 「高齢者をめぐる医療・福祉の政策的動向と現状について」河合克義さん(明治学院大学)
【報告】
 「医療保障をめぐって」行沢剛さん(勤医協西区病院 医療ソーシャルワーカー)
 「介護保障をめぐって」芦崎祐公さん(社会福祉法人ほくろう福祉協会 青葉のまち 相談支援課長)
 「住民の側からのとりくみ」(交渉中)
第4分科会 「子育ち・子育て」を取り巻く貧困問題を考える−健やかに子どもが育つ環境を守るために−
【ねらい】
 子どもを取り巻く貧困問題は、子どもの育ちという視点を抜きには語れません。子どもの誕生時には出生に関わる問題が、幼児期には子どもを取り巻く生活の問題があり、それは子どもの健やかな育ちと深い関連を持っています。そこでこの分科会では、乳児期・幼児期・学齢期という子どもの各ステージにおける貧困問題を考えたいと思います。報告者は保健所・保育所・学校の各機関からの報告を予定しています。 【コーディネーター】
 堀岡英機さん(北海道保育団体連絡会)・品川ひろみさん(札幌国際大学短期大学部)
【助言者】
 浅井春夫さん(立教大学)
【報告】
 (調整中)
第5分科会 母子世帯の「自立」問題を母と子の視点から考えなおす
【ねらい】
 母子世帯の「自立」については、多様な議論がされていますが、現実はWelfare to Work(働くことによる福祉)と生活をめぐる引き締めが進んでいます。母子世帯が「女性」と「子ども」の世帯であるという原点に立ち戻り、従来の母親の 「自立」支援に加え、「子ども」の生活を保障することや、誰にとっての「自立」なのかという問いも含めた、母子世帯の「自立」問題について 考え直してみたいと思います。
 当日は、母親と子どもを支えている、それぞれの立場の方からご報告と、福祉事務所での勤務のご経験もある助言者を交えて、議論を深めます。
【コーディネーター】
 岩田美香さん・福間麻紀さん(北海道大学)
【助言者】
 新保美香さん(明治学院大学)
【報告】
 母子自立支援員(交渉中) 母子生活支援施設職員(交渉中)
 保育所あるいは学童保育で母子世帯をみている保育士(調整中)
第6分科会 福祉労働の実態と今後の展望−希望をもって働く職場であるために−
【ねらい】
 今、日本の社会福祉は、構造改革の名のもとに大幅な予算削減を伴った制度の改悪と、規制緩和による民営化・営利化が進められています。こうした動向は、人権/生存権保障としての福祉労働を取りまく労働環境や労働条件も大きく変貌させています。人が人らしく生きることを支える福祉労働は、それ自体が良好な労働環境や労働条件によって支えられるべきです。本分科会では、現場で働く人の報告を軸に、福祉労働の歴史的/今日的課題の共有とその展望の可能性を探りたいと思います。
【コーディネーター】
 松川敏道さん(札幌学院大学)・藤原里佐さん(北星学園大学短期大学部)
【助言者】
 垣内国光さん(明星大学)
【報告】
 (交渉中)
特別分科会 維持可能な21世紀型地域・自治体づくりと地域福祉
【ねらい】
 財政危機と自己責任が強調される中で、「自治体構造改革」が進められようとしています。今こそ自治体の公的機能と住民自治のあり方が問われているのではないでしょうか。北海道は「構造改革」の先行実施地の役割を担わされています。
 本分科会では、広原盛明さん(龍谷大学教授・元京都府立大学学長)の基調講演をうけて、@なぜ今北海道が焦点か、A公的病院再編の論理と地域の取り組み、B夕張の地域福祉の現状と希望への途の3つの報告を手がかりに、人々が安心して普通の営みをおくれるような地域・自治体づくりと全国各地の実践を交流しあいたいと思います。
【基調講演】
 広原盛明さん(龍谷大学教授・元京都府立大学学長)
【コーディネーター】
 河合博司さん(酪農学園大学)・鍋谷州春さん(日本福祉大学)
【分科会担当】
 熊谷泰昌さん(夕張高校)・笠原克也さん(専修大学北海道短期大学)

<分科会での報告者募集は締め切りました>

【費用】
 参加費(資料代含む) 一般・大学院生 3,000円  学部生 1,000円
  懇親会費(30日夕) 3,500円
  弁当代(31日昼) 1,000円(お茶付き)
  宿泊代 7,000円〜(シングル1泊朝食付き)
  保育代 (当日、実費をいただきます。)

【申込み方法】
参加要綱・参加申込書のPDF版はこちらから入手できます(210.67KB)

8月25日(月)に締め切りました。以降は当日受付に直接お越しください。


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お問い合わせ先
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