福祉のひろば 2026年3月号商品コード:hiroba-202603
特集 真田理論の現場的意義を考える
~第30回合宿研究会in京都~
「真田理論の現場的意義を考える」と題した第30回合宿研究会in京都には、会場とオンライン参加を合わせて、120名を超えるみなさんにご参加いただきました。
特集のなかでも指摘されていますが、社会福祉における新自由主義的改革のもと、福祉現場においても、職員の階層化や分断がすすんでいます。研修も、職歴や役職別のものが増え、たとえば管理職と現場の職員が同じ話を聞いて対等に意見交流ができる場は、少なくなっているのではないでしょうか。研究者、管理職、労働組合、それぞれの立場からの感想をいただきながら、研究と現場と運動をつなぐ、総合社会福祉研究所ならではの研究会になったのではないかと感じています。
真田是先生が亡くなられて20年が経ち、先生が想定された以上に社会保障・社会福祉の改悪がすすみ、あらたな課題も生まれています。ですが、そもそも社会保障・社会福祉とはなにか、どういった歴史から生まれ、社会のなかでどんな役割を担うのかという“そもそも”をふり返るときに、やはりとても大切な理論です。
対立と分断を強化する新自由主義的な社会のしくみのなかで、そのことが、社会保障・社会福祉にもよりいっそう深刻な影響を及ぼしています。いまあらためて、分野や立場を越えて寄って立つ理論的支柱を一緒におさえていく作業が、共通言語を確認し、分断にあらがう一つの手段になるのではないでしょうか。研究と実践と運動の拠点として、総合社会福祉研究所がそうしたプラットフォームになれるのではないかと期待する声もいただきました。会員・読者のみなさんと一緒に、次の研究活動につなげていきたいと思います。
【ひろばトーク】
「交差性」が見えてくる場所 市民共同発電の実践から 今井絵里
●特集● 真田理論の現場的意義を考える
~第30回合宿研究会in京都~
抵抗の主体としての福祉労働 深谷 弘和
福祉労働者へのエールとしての真田理論 佐々木 宏
今日的な福祉問題を真田理論から捉える意義 大原 ゆい
福祉労働論の視点から「現場のモヤモヤ」を可視化する 北垣 智基
社会福祉事業経営の立場から考える 小堀智恵子
実践と運動の継承のために 清水俊朗・大川彩子
社会保障・社会福祉発展の第3段階に向けて 浜岡 政好
参加者からの感想
●トピックス●
被害の全面回復を! いのちのとりで裁判
~だまってへんでこれからも~ 雨田 信幸
千葉県一時保護所裁判の意義と労働組合の課題 堀場 純矢
気づきとまなびを「伝える力」が育つ
~第38回社会科学・社会福祉基礎講座、修了しました!~
『福祉のひろば』のこれから 石倉 康次
「花咲け! 男やもめ」連載終了
●連載●
阪神・淡路大震災発生から30年 最終回
被災者への公的支援の拡充をめざして〈後編〉 高山 忠徳
なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場
自らの人生の主人公でいられるように 川尻 七美
続・ヘルパー歳時記 信頼関係の積み重ねのなかで②
世界のソーシャルアクション! 中野加奈子
社会のしくみとしての困難に向き合う(イギリス・後編)
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(60)
福祉保育労26春闘方針を確立!
私の履歴書 社会福祉経営全国会議(60)
地域に根ざした福祉運動の歩み 墨 光子
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(80) 水野阿修羅
育つ風景
「給食と保育のセミナーinあいち」に参加して 清水 玲子
映画案内 『蜜蜂と遠雷』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 生田 武志
大原孫三郎・總一郞、山川均・菊栄、石井十次 (その6・青山菊栄の登場と結婚)
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
世界を転がすサイコロじゃ! ラッキー植松
ホームレスから日本を見れば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 阪神・淡路大震災 31年目──記憶をどう紡いでいくか──