福祉のひろば 2026年1月号商品コード:hiroba-202601
特集 考え、学び合う楽しさを次の世代に
『みんなのねがい』×『福祉のひろば』
『福祉のひろば』は、2027年4月より月刊から季刊へと移行し、年4回発行とすることを、2025年の総合社会福祉研究所総会にて決定しました。
インターネットが普及し、フェイクもふくめて情報があふれ、SNS等を悪用した攻撃や分断がすすむなか、紙の本の役割や意義は、いっそう強くなっていると考えています。一人で完結する学びではなく、みんなで一つのものを読み、学び、それぞれの考えや意見を言い合うことで、「これが大切だね」「これはおかしいよね」と、集団で共通認識をつくっていくことは、福祉実践をおこない、社会福祉・社会保障の発展を求めていくうえで、不可欠です。これから、さらに『福祉のひろば』がもっている可能性を広げ、発揮していくことをめざして、季刊化を決断しました。
紙の雑誌が置かれているきびしい状況は『福祉のひろば』に限ったことではありません。一人ひとりの発達と権利の保障、社会変革をめざして発刊されている月刊誌がたくさんあります。『みんなのねがい』もそのひとつです。今号の特集では、『みんなのねがい』の編集室におじゃまし、月刊誌の編集・発行のむずかしさや工夫、つくり手の思いをうかがい、交流させていただきました。共通したきびしい状況はありますが、雑誌を発行する、その先にある意義と役割を再確認できる場となりました。会員・読者のみなさんとも、これからの『福祉のひろば』のあり方や可能性を、一緒に考えていきたいと願っています。
【ひろばトーク】
研究成果をエビデンスにして運動の実践を 中澤 秀一
●特集● 考え、学び合う楽しさを次の世代に
『みんなのねがい』×『福祉のひろば』 月刊誌の役割と挑戦
塚田直也・社浦宗隆・高橋孝雄・中島素美・申 佳弥
●トピックス●
第30回合宿研究会 in 京都のご案内
有機農業を軸にした柿木村のとりくみ 福原 圧史
聴覚障害者にとっての戦後80年 朴 仁淑
若い人たちと共に考える社会保障 黄 驥
社会福祉法人経営実態調査(2025)から
職員の定着にむすびつく要因をさぐる 高倉 弘士
年賀広告
●連載●
阪神・淡路大震災発生から30年 第10回
ボランティア活動の原点と30年の変化 長谷部 治
なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場
いまの暮らしがこれからもつづいてほしい 田中 美佳
続・ヘルパー歳時記 「Mさんの生活」に寄り添う②
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(58)
政党懇談と省庁交渉で声をあげる
私の履歴書 社会福祉経営全国会議(58) 渡邊 覚
夢はでっかく、歩は一歩ずつ ~寄り添う仲間の光とともに~
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(78) 水野阿修羅
育つ風景 保育園の“上の人” 清水 玲子
映画案内 『人間の條件(第一部・第二部)』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 生田 武志
大原孫三郎・總一郞、山川均・菊栄、石井十次
(その4・山川均の社会主義活動)
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
サナエあれば憂いが……? ラッキー植松
ホームレスから日本を見れば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 人・まちの暮らしから学び、考える
~島根大学学生の柿木フィールドワーク~