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福祉のひろば 2025年10月号商品コード:hiroba-202510

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特集 「公的保育制度」を考える

2015年にスタートした「子ども・子育て支援新制度」には、「児童福祉法24条の市町村の保育実施義務」を廃止し、市場メカニズムによるあたらしい保育システムに移行したい政府の強い意向がありました。しかし、それを許さない保育関係者の怒涛の運動がくり広げられ、当初の政府提出案では削除されていた24条の「市町村の保育実施義務」を復活させて24条1項として残したという経過があります。
いっぽうで、市町村の保育実施責任からはずれた、利用者と事業者との直接契約施設として認定こども園等がスタートし、幼稚園や保育所から認定こども園に移行するという動きが全国で広がりました。もし、その地域に保育所が一園もなくなってしまったら、たとえ児童福祉法24条の市町村の「保育実施義務」があったとしても、それを実施する保育施設がないわけですから、市町村の責任は形骸化してしまいかねません。そうした事態を許してはいけないと、今号の特集で乾さん(社会福祉法人どんぐり福祉会)が書いてくださっているように、保育関係者は「24条1項を瞳のように大切に、公的責任のもとでの保育所経営」を守ってきました。
「子ども・子育て支援新制度」によって保育制度に直接契約を持ち込む大きな風穴が開けられ、それが、2026年度から本格実施されようとしている「こども誰でも通園制度」につながっています。保育関係者が感じている危機感、ひたひたと近づいてくる公的保育制度への攻撃の実感を、ひろく保護者や世間に伝え、共同していくためにはどうすればいいだろうか、という思いが、今号の特集を企画したきっかけです。
公的保育とはなにを指し、だれのために守られなければいけないのか、なぜ保育において自治体の責任が不可欠なのか、すべての子どもの保育を受ける権利を守るために、これからの保育制度はどの方向に進むべきか、一緒に考えたいと思います。


【ひろばトーク】

みんなの居住権が保障される世界に向かって キム・カウォン

●特集● 「公的保育制度」を考える

公的保育が求められる理由 河村  学

公的保育制度──その積み上げと破壊の攻防 乾 みや子

「こども誰でも通園制度」スタートにあたって 石井一由記

公的保育制度を壊させないために、公立保育所の灯を守る
髙橋 光幸

公的保育制度を守るために必要なこと 村山 祐一

●トピックス● 

森永ひ素ミルク中毒事件から70年、最後の一人まで救済する
前野 直道

「社会保険料の負担軽減」のためにすべきこと 長友 薫輝

〈もっとグラビア〉コミュニケーションは生きる力 申 佳弥

第30回合宿研究会のご案内

●連載●

阪神・淡路大震災発生から30年 第7回
 阪神・淡路大震災での障害者支援のとりくみ 塩見 洋介

なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場
 親の願い、子の願い 内藤 佳子

続・ヘルパー歳時記 最期までピアノと一緒に①

WORK WORK──わくワク──
 真心こめたハンドメイドアイテム ワークスポットりぼん

JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(55)
 国会請願署名のとりくみにご協力を

私の履歴書 社会福祉経営全国会議(55)
 地域の「願い」に支えられて 武田 仁

阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(75) 水野阿修羅

育つ風景
 親と保育者の思いがすれ違うとき  清水 玲子

映画案内 『長屋紳士録』 吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて 生田 武志
 大原孫三郎・總一郞、山川均・菊栄、石井十次(その3)

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
 世界を騒がす二人の王様じゃ! ラッキー植松

ホームレスから日本を見れば  ありむら潜

花咲け! 男やもめ 川口モトコ

みんなのポスト /福祉の動き /今月の本棚 

●グラビア●  手話で働き、集い、交流できる念願の拠点
       京阪聴覚障害者センターけいけい開所!

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