福祉のひろば 2019年5月号商品コード:hiroba-201905
特集 親の労働と生活がくずされ、くずれ、子どもの生活権や発達権が疎外される
~子も親にも向き合う児童福祉現場を通して子どもたちの今と明日を考える~
例年、5月号は児童福祉と憲法を取り上げています。
子どもの命や人権を揺るがす事件が続いています。
さまざまな報道機関や児童虐待防止の関係団体などが、児童虐待を防ぎ、なくすための提言や会合にも取り組み、政府は三月一九日に児童福祉法および児童虐待の防止等に関する法律などの改正案を閣議決定しました。
「子どもたちの命を守るのは、私たち大人全員の責任です。この強い決意のもと、児童虐待防止対策の抜本的強化をただいま、取りまとめました」と安倍首相が会見しました。
安倍首相は、「私は国家」と言いながら、どうしてこの問題では、国家責任にせずに、大人全員の責任、と言ったのでしょうか?
「子どもたちの命を守るのは私たち大人全員の責任」なのでしょうか?
この間の政府の責任逃れの偽装の現実から、「国家責任」という言葉が出てこないで、「大人全員の責任」にすり替えるところに、この問題に対する国の責任の政策の狙いがあるように思われてなりません。
真摯に向き合ってほしいのです。 (編集主幹)
【ひろばトーク】
労働条件の改善で保育者不足の解消を 中村 強士
●特集● 親の労働と生活がくずされ、くずれ、子どもの生活権や発達権が疎外される
〈座談会〉
参加者:島田由加里(東桃谷幼児の園)/川島洋子(高鷲学園)
北口美弥子(豊里学園)/川守田繭美(くるみ乳児院)
コーディネーター:奥野 隆一
【資料】
共同声明・体罰等のない社会の実現を目指した法改正の実現を
●トピックス●
『福祉のひろば』読者に会いに
大震災ではかろうじて被害を免れたが……─久慈国家石油備蓄基地周辺視察 高倉 弘士
震災から8年──野田村の現在
震災から8年──避難住民の現在(福島) 丹波 史紀
浅田訴訟勝訴の意義と岡山市行政のその後 吉野 一正
総合社会福祉研究所第16期第3回理事会概況
第25回社会福祉研究交流集会 in 東京 井原 哲人
●連載●
社会福祉研究に人生あり!
【最終回】追伸 連載ではふれなかった著書について 相澤 與一
相談室の窓から
S男さんの心配ごと 青木 道忠
育つ風景
子どもの言葉から学ぶこと 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい
人生の相棒 北山くんの存在 清田 廣
映画案内
『12か月の未来図』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて
福祉制度は「申請主義」だが、複雑だ 生田 武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
似顔絵で風刺するのじゃ~! ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚/
●グラビア●
子どもたちの生活と育ちの場としての児童福祉施設