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福祉のひろば2016年10月号商品コード:hiroba-201610

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「家族介護から社会介護へ」という介護保険制度のうたい文句で、介護に苦しむ多くの国民を激励するかのような宣伝は、あくまで政策実施のためであり、その当時の政策幹部は、「当初の利用規定は甘くしておくが、それが継続できるとは考えられない」とも発言していました。それは、供給体制の整備についてもあてはまり、施設補助も大きく転換し、ここ数年は、「イコールフッティング」(市場化に合わせる運営や補助制度)で社会福祉ととらえること自身が、介護保険制度とは違うかのような仕組みや考え方が持ち込まれました。

社会保険制度でありながら、対象や保障をむしろ狭める仕組み自身が大きな矛盾で、その解決を制度外の仕組みや主軸から外す補助的な対象にすり替える(多くは、制度利用をあきらめる)などを講じています。そのギアチェンジのなか、当初組み込まれた生活問題への対応は、大きく仕組みから外され、負担増や自己負担化へと制度からの疎外になっています。

今回の特集では、社会福祉から遠ざかる介護保険制度の実態や本質とともに、しかし、一方で、この事業や事業で働く人々の多くが、地域での介護要求や生活問題の実態に向き合いながら、対象や家族の思いを受けとめながら、市場化路線や九五勧告の「益は受益者負担」という扱いではなく、生活保障のために必要不可欠のものという制度の根源的な問題を指摘し、社会福祉に近づけることを熱望していることも併せて発信します。


●表紙の絵 

神門やす子


【ひろばトーク】

平和がいちばん! 私のささやかな表現活動 阿部 正文

●特集● ますます福祉から遠ざかる介護保険制度

自助努力と助け合いの理念のもとで進む介護保険制度からの排除と、
介護サービスの産業化

制度に人を当てはめるのではなく、制度をどう活用し、
つくりあげるかが課題 大島眞由美

軽度者切り捨てをどう食い止めるか
 ──ホームヘルパーの専門性を手がかりに── 小川 栄二

生活援助の切り捨てが、利用者のあたりまえの生活と尊厳を奪う
櫻庭 葉子

軽度者切り捨てに対し介護支援専門員はどんな視点で
 利用者に寄り添うのか

●トピックス●

高齢者をもうけの餌食にする高齢者向け市場 黒田 孝彦 26

養護老人ホームが支えているもの 中島 素美

どんな子にも、人として生きる育(はぐく)みを保障する
小川政亮・唐鎌直義対談

相模原障害者支援施設「津久井やまゆり園」殺傷事件について
桑原 一章 42

盲導犬ニコラスとともに暮らす日々 田中 章治

月刊化200号記念を祝う会ご案内


「高島進さんから何を学び引き継ぐか」開催のご案内

●連載●

フォーラム 医療保障を崩壊させる大改悪計画を許さない 相野谷安孝

施設から子どもたちの未来をきりひらく
 さまざまな入所者によりそった支援を 今 佑介

相談室の窓から 中年のひきこもり問題を考えたい(4) 青木 道忠

育つ風景 保育園と地域の人たち 清水 玲子

「助けて!」って言ってもええねんで! 
 あっという間に数年が過ぎる、その間にも子どもたちは… 徳丸ゆき子

全盲夫婦の出会いから 二人三脚のあゆみ 働く自由を求めて(1) 千田勝夫・絹枝
 

映画案内 『ビリギャル』 吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて 国民「壊」保険制度へ 生田 武志

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート 

おカラダも大切に! ラッキー植松

ホームレスから日本を見れば ありむら潜

花咲け!男やもめ 川口モトコ

みんなのポスト /福祉の動き /今月の本棚

●グラビア● 
ひととしてゆたかに生きたい
   芸術の村・ウブド(バリ島)

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