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福祉のひろば2014年6月号商品コード:hiroba-201406

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特集 高齢期のひとり暮らしを豊かにするために
沖縄県宮古島市におけるひとり暮らし高齢者の調査結果から明らかになったこと

少子高齢化が進む離島地域における高齢者の実態

 社会福祉法人宮古島市社会福祉協議会(以下、市社協)が昨年、市内のひとり暮らし高齢者を対象に全数調査を実施しました。この調査の実施主体は市社協ですが、調査の設計は、明治学院大学社会学部付属研究所の研究プロジェクト「離島の高齢者生活と住民福祉活動のあり方に関する研究」班(研究代表・河合克義)が共同でおこないました。市社協が三月一〇日にその調査結果をふまえ開催したシンポジウムに参加して、紹介することにしました。二〇一二年七月号で、都市部の東京都港区におけるひとり暮らし高齢者の全数調査と、その結果からあらたな政策として実施された、ふれあい相談員の取り組みを紹介しました。今回は、離島地域におけるひとり暮らし高齢者の生活実態調査です。

 沖縄県宮古島市は、二〇〇五年に旧平良(ひらら)市、城辺町(ぐすくべちょう)、下地町(しもじちょう)、伊良部町(いらぶちょう)、上野村(うえのそん)の五市町村の合併によりできました。宮古島市は、沖縄本島から南西約三〇〇キロの距離に位置し、宮古島、池間(いけま)島、大神(おおがみ)島、伊良部島、下地島、来間(くりま)島の大小六つの島で構成されており、もっとも大きい宮古島が市の総面積の約八割を占めています。

 宮古島市の人口は、二〇一四年三月末現在、五万四二九〇人。二〇一〇年の国勢調査では、一九九五年と比較して、ゼロ~一四歳の子どもの人口が一万二一四六人、六五歳以上の高齢者が一万三〇人と子どもの人口が多かったのに対して、二〇〇〇年に、子ども一万四四五人、高齢者一万一四六〇人と逆転。二〇一〇年には、子ども八六八五人、高齢者一万二〇七三人となり、少子高齢化が進んでいます(宮古毎日新聞、二〇一三年一月八日)。

 全国的にみると、宮古島市は二〇〇八年から二〇一二年の市区町村別合計特殊出生率が二・二七(全国平均一・三八)と全国で三番目に高くなっています。地域全体で子どもを産み育てる環境がある一方で、高齢化率は、二三・二%(二〇一一年一二月)、とりわけ高齢者のいる世帯の中で単身高齢者が占める割合は二九・九%と、沖縄県内の市部ではもっとも高い自治体です。今回の調査は、民生・児童委員がおこなった第一次全数調査に加え、第二次調査では、第一次調査に協力された方の中から一九ケースを訪問し、明治学院大学の河合克義ゼミと沖縄国際大学の岩田直子ゼミの学生が聞き取り調査をおこないました。

きびしい高齢者の実態を明らかにして支援を考える

 特集では、市社協が実施したシンポジウム(テーマ:高齢期のひとり暮らしを豊かにするために)の当日の内容・第一部の調査分析をされた板倉香子(いたくらこうこ)さん(洗足(せんぞく)こども短期大学専任講師)の基調報告、・第二部の関係者によるシンポジウム(コーディネーター河合克義)、を整理して掲載します。
 
 第二部のシンポジウムでは、フロアから「お年寄りは話し相手を求めている。訪問介護の訪問時間を増やせば認知症は抑制できる」(ホームヘルパー、民生・児童委員)、「高齢者に健康保険料、介護保険料を負担させて、消費税もアップします。これで豊かになるでしょうか」(民生・児童委員)などの意見が出され、高齢者の暮らしの実態のきびしさと社会的な支援の必要性が出されています。


●表紙の絵●
神門やす子

●カット●
 川本 浩

【ひろばトーク】
『ニポ1―古代』『ニポ2―近代』(障害者の歴史)をなぜ書いたのか 世 汝単

●特集● 高齢期のひとり暮らしを豊かにするために
沖縄県宮古島市におけるひとり暮らし高齢者の生活と意識に関する調査結果から 板倉 香子

【報告1】地域包括支援センターは市民の重要な相談窓口 根間 京子

【報告2】 地域は地域で支える、地域で高齢者を見守る体制を作りたい 砂川  榮

【報告3】小地域を基礎にした地域福祉活動 下地 信広

【まとめ】高齢期の豊かさをどう考えるか 河合 克義

●トピックス●
介護保険優先原則は認められない──訴訟に踏み切った浅田達雄さんに聞く

社会福祉現場5年目職員調査研究、スタートします!

これからの社会保障を考える学習会 続  昌司

若手、がんばってます! ──「真田是著作集」を学ぶ会──

社会福祉施設経営者同友会・管理職養成学校第一期修了をふりかえる

●連載●
フォーラム 今につながる昔の話 上坪  陽

あれから3年……釜石・東日本大震災を記録する会代表
 三、“傾聴ボランティア”に徹し、津波体験を記録 前川 慧一

相談室の窓から なの花作業所(2) 青木 道忠

わらじ医者 早川一光の「よろず診療所日誌」 早川 一光

育つ風景 「進級」って子どもにとってはどんな出来事? 清水 玲子

いっぽいっぽの挑戦(15) 地域生活というけれど…… 繁澤 多美

映画案内 『春を背負って』 吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて 大阪市で生活保護行政問題全国調査団結成 生田 武志

なにわ銭湯見聞録(拾四) ラッキー植松

いただきます!
 お財布にやさしい! カリッカリのチキン南蛮 高鷲学園

ホームレスから日本を見れば ありむら潜

花咲け!男やもめ 川口モトコ

みんなのポスト/今月の本棚/福祉の動き

●グラビア● 65歳問題で、訴訟に踏み切った浅田達雄さん

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