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福祉のひろば 2012年8月号商品コード:hiroba-201208

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福祉のひろば 2012年8月号

【特集】橋下維新の会(ハシズム)から保育を守る

大阪市は、日々保育に欠ける低年齢児(生後6か月以上から3歳未満までの児童)の保育ママ事業(家庭的保育事業[個人実施型])の家庭的保育者及び家庭的保育補助者の研修定員120名を募集し、235名が応募、5月30日に抽選を行いました。6月中旬から10月頃まで基礎研修(講義・実技・演習21時間、家庭的保育者見学実習2日間)、認定研修(講義・実技40時間、保育実習?〈連携保育所の3歳児未満クラス中心実習〉48時間、保育実習?〈連携保育所または認可保育所における実習〉20日間、テキスト代計1万5000円程度)を修了し、大阪市保育ママバンクに登録します。この認定研修も民間委託します。

示された事業内容では、食事は原則利用児童の保護者が持参(弁当など)または外部搬入で実施し、実施施設で調理を行う場合は、給食業務に携わる者を雇用すること、とされています。

家庭的保育経費は、基本委託料として月額利用児童数1人に対して10万4400円。月の途中で利用を開始または解除した場合は、日割り方法により算出します。また、保育者が賃貸する物件の賃借料として、児童定員5人の場合は月額上限8万円、10人定員の場合は月額10万円が支払われます。委託料は、保育者の請求により事業実施月の翌月末に確定払いです。開設準備補助金は、開設後5年以内に私的理由や市長によるバンク登録取り消しがあった場合は、返還の義務を負います。

さて、今年3月28日、大阪市議会は「大阪市児童福祉施設最低基準条例」を可決し、4月1日に施行しました。2015年3月末までという条件つきですが、0〜5歳児のすべてについて、児童1人当たり1.65?まで保育室の面積基準を下げ、1歳児の保育士配置基準については、児童6人につき保育士1人の確保で足りるとして、基準をこれまでの5対1から引き下げました。これに対し大阪弁護士会は、乳幼児の生存権および成長・発達する権利を保障する観点から、保育所面積基準・保育士配置基準の引き下げをしないように橋下市長に求めています。従来の面積基準は、0歳児1人当たり5.0?、1歳児1人当たり3.3?、2歳児以上1人当たり1.98?でした。面積基準や保育士配置基準は今、全国的に緩める動きが出ていて、それを許さない運動が広がっています。

大阪市では、橋下市長就任から半年以上が過ぎ、社会保障・社会福祉の制度や運営が激変し始めています。この動きは、まさに社会保障・税一体改革の先導の役割を果たし、靖国派と言われる日本会議地方議員連盟に属する維新の会は改憲勢力として、職員基本条例等を通して福祉現場での日常の実践の中に君が代・日の丸を業務命令として持ち込んできています。

さまざまに注目されている橋下維新の会ですが、今号では、子どもの成長・発達保障や生存を守る保育がどのような状況に至っているのか、橋下維新の会から保育を守るためにはどうすべきかを考えたいと思います。

(編集主幹 黒田孝彦)

福祉のひろば2012年8月号

表紙の絵と写真

絵=神門やす子 カット=川本 浩

【ひろばトーク】
断ち切られた姉妹の人生
─再び起きた「福祉が人を殺すとき」 吉永 純

特集 橋下維新の会(ハシズム)から保育を守る

【座談会】橋下維新の会(ハシズム)から保育を守る
前田仁美・永谷孝代・泉谷哲雄・石倉康次・黒田孝彦

大阪市政改革プラン(素案)による保育改悪は許さない!! 大阪市の家庭的保育事業(保育ママ)個人実施型の動き

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