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福祉のひろば 2017年8月号商品コード:hiroba-201708

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特集
わらじ医者(早川一光さん)の戦争体験

 軍隊の命令で、僕が医学生の時、焼夷弾から民家を守るために、京都市内の家々の天井板を剥がした

 早川一光さん(九三歳)がこれまで生きてこられた道、その道のなかで、戦争の時代はどのような道程(どうてい)だったのでしょうか。
 昨年八月、幸恵夫人の誕生日までに発刊したいと願ってつくられた『寒月』は、わらじ医者の女房がわらじ医者と共に体験したこと、共に在宅医療を支え、地域の人々と過ごしてこられた体験をもとに作成されました。早川一光さんや幸恵さんから、ぜひその背景や京都での戦争体験を読者のみなさんに伝えようと、若い方々にも参加していただいて、お話を伺うことにしました。

 実は、その前にこんなことがありました。五月、早川さんは百数十名の学生を前に自らの体験や、命、福祉に対する考えを紹介されました。特に、すべての命は平等、それは天皇だって同じ。人の生活行為からみても同じ、という話も考えておられました。しかし、限られた時間のなかで、早川さんの体調もあったのですが、ご自分の思いを十分語ることができなかったのです。
 その経緯もあり、ある日、電話がかかってきました。「六月一〇日の戦争体験の話だが、ちゃんと打ち合わせをしておきたい」と。そこで電話ではなく、早川宅で打ち合わせをおこなうことになりました。私はその時、京都の空襲については、他の日本の都市と大きな違いがあったこと。そして吉田守男(もりお)さん(歴史学者・京都空襲などを研究調査、故人)の史料を少し紹介しました(特集の後半に掲載しています)。
 この話を紹介すると、早川さんは、「黒田君の話はフィクションだ。信じられん」と言われ、一〇日は簡単な経緯は紹介するが、「人の命は、みんな平等で、みんな重いということを、戦争を体験してきた医師として語ってほしい」ということで、当日を迎えることになりました。

【ひろばトーク】

東電原発事故から6年
 ──福島で被災した医師が伝えたいこと  種市 靖行

●特集● わらじ医者(早川一光さん)の戦争体験

私の戦争体験~わらじ医者・早川一光が若者に語る~

日本の空襲、京都の空襲

●トピックス●

すみれ乳児院が二つに分かれ、新しく出発します。
 社会と大人への信頼をとりもどし、明日を信じて生きていく

 子どもたちを育てたい  平瀬まり子

 児童養護施設や乳児院の政策動向の変化から考える

戦争マラリアから与那国島を考える〈与那国シリーズ3〉

「ハンセン病フォーラムそれでも人生にイエスか」に参加して~

小川政亮略歴

~社会福祉運動を未来に継承する~ 第1回「継承研」が開催されました

「悲田院ふくしアカデミア」開催のお知らせ

第23回社会福祉研究交流集会 in東海でお会いしましょう  木戸利秋

●連載●

施設から子どもたちの未来をきりひらく
 子どもたちのかかえる悩みや課題と向き合って  今﨑 佑介

相談室の窓から
 ご両親を拒否するK男さん(2)  青木 道忠

育つ風景 そんなことするのは、なに組さん?  清水 玲子

「助けて!」って言ってもええねんで!  徳丸 ゆき子
 ポカポカとあたたかい光があたるようなアクションに

全盲夫婦の出会いから 二人三脚のあゆみ  千田勝夫・絹枝
 二人三脚のはじまり(2)三人の息子たち

映画案内 『ルーム』  吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて

 「ホームレス自立支援法」の10年間延長  生田 武志

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
 スポーツ選手を描くのじゃ~!(その2)  ラッキー植松

ホームレスから日本を見れば  ありむら潜

花咲け!男やもめ  川口モトコ

みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚

●グラビア● あたらしい乳児院に子どもたちといっしよに移ります

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